夜毎、決まった時間に起こされる。それは、これから始まる陰鬱な時間の始まりで、ペレアスは重だるい身体を引きずるように、寝台から身を起こした。
ため息を落としたところで何も変わらないのだが、自ずと零れ落ちる息の塊に自虐的な笑みを浮かべる。
――これは、自らが招いた罪。そして当然受けるべき罰。
蠢くように光る、腕に刻まれたおぞましい紋様を眺めながら、これから過ごさなければならない刻のことを極力考えないようにした。
それが始まる時の迎えは、いつでも唐突だった。
今日も扉を叩くことなく現れる不躾な客人は、ペレアスの憔悴しきった顔を見て、ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべた。
「どうやらお疲れのようですなぁ。ですが、務めは果たしていただかなければ。それが、我が国と貴国の誓約の条件ですからな」
「……わかって、おります……ルカン殿」
「……物分かりがよいのは、よろしい事で」
客人は、勝手知ったるとばかりの足取りでペレアスに近づくと、徐に細い腰に手を這わせる。ぞわりとした悪寒が背筋を走るが、この程度で音を上げる頃合いは過ぎていた。客人である元老院長ルカンの手は腰から徐々に下がってきて、夜衣の上から、無遠慮に薄い尻たぶを撫でまわしていた。
「……おや、少しお痩せになられましたかな」
ペレアスは返答することはなく、瞑目した。やつれもしよう――夜毎、こうしてベグニオン帝国は元老院の隠れ家に連れていかれ、性交という名の凌辱を繰り返されていれば。
今日の相手は、一体誰なのか。
出来れば半獣奴隷だけは避けたいが、ペレアスに相手を選ぶ自由はない。唯一出来ることと言えば、欲深く下劣なものたちを満足させるためにせいぜい嬌声をあげ、善がり、このやせ細った身体をみせつけることだ――彼らは何故かこの身体をいたく気に入っていた。だから、そのようにすれば折檻を受けることもないし、痛い思いも最低限で済む。それらを学習する程度には、ペレアスは眠れぬ夜を過ごし続けていたのだった。
その晩連れていかれたのは、いつもとはいささか趣向の異なる部屋だった。
常ならば、部屋の大きさはそれほどでもなく、ベグニオンの貴人たち或いは半獣奴隷を相手に、強引極まりない性交をさせられ、白濁を胎の中にぶちまけられ、散々嬲られ、或いは愉しまれて夜を過ごす。
そして朝方近くなると、ルカン自らがペレアスのその夜の傷を癒し、介抱する態で精液を手ずから掻き出し、犯し、その欲が腹に溜まったままに、ペレアスは祖国に戻される。その状態で政務をこなし、また夜になればルカンの迎えで、という流れになるのだが、今宵はやたらと広い部屋で、その上客人がいつもより多く感じた。
仮面をつけたベグニオンの貴人であろう人物がずらりと勢揃いしており、豪奢な寝台を取り囲むようにして立っていた。その数を数えたくもない。何れも元老院の物であろう衣類を着込んでいるか、或いはベグニオン貴族であろう誂えの衣を着用していたが、下肢の隆々とした欲望を既にぎらつかせている。中には逸物を隠しもしない者も在った。
さもあらん、既に寝台の上では既にまぐわっている影があったのだ。
その声や動きに見せられた客人は歓声を上げ、或いは欲望をむき出しにして獣のような声をあげながら魅入っていた。
ペレアスが見るに、二人とも女性のようであった。片方は豊かな乳房を存分に揺らしながら果て、もう片方はそれをさらに追い詰めるように秘所を刺激しながら己の尻を揺らし、更に秘所をこれでもかと男どもに見せつけていた。
どうやら彼女たちは『お触り厳禁』の存在だったらしく、男たちは一切手を出さない。
二人は乳房を――特に乳首を互いの唾液や愛液の混じったものでてらてらと濡らめかせながら擦り合わせ、そのまま体勢を少しずつずらして秘所をまぐわうように合わせ、そのまま腰を振りながら、やがて同時に甘い嬌声を上げて果てた。
二人の乳房がぶるりと揺れて、そのさまがありありと魔道灯に照らされる。汗その一滴すら妖艶に光る踊り子たちは、全身で息をしていた。
一呼吸を置き、寝台の上で交合していた二人が下がると、いよいよペレアスの出番だ。
ペレアスは、場末の踊り子もかくやという素肌や局部が露出している薄衣を纏わされ、尻を客人に見えるようにと寝台に促された。
ルカンがデインを発つ(発つとはいっても瞬間移動を使うので、部屋で着替えただけではあるが)前に予め用意してきた衣装だ――胸元を薄絹で覆い、股間は女性ものの下着を模したような、それもひどく覆う箇所の少ない、胸元の物と同様薄絹で肌が透けて見える、無意味なものだ。
連日の凌辱により女の乳のように勃起している乳輪も乳首も、性器も陰嚢も、何一つ隠してはいない。
そしてことさら性器を強調するかのように飾り付けられている銀鎖は、勃起した際に根元で締め付けられるようになっており、前では達したくても達せないであろうことが予感できた。薄絹はベグニオンでも上等な部類に入るであろう刺繡が施されてはいるものだが、いかんせん造形が造形なだけにただただ男の欲を引き出す代物でしかない。
ここで反抗したところで意味などはなく、ペレアスは促されたままに従い、驚くほど柔らかいが据えた体液の臭いと甘い媚薬が染みついた寝台へと上る。
ペレアスが北方デイン人であるがゆえに、透き通るような白い肌をしていることが客人をざわつかせ、感嘆の声を上げるものもあった――北方デイン人はそもそも他国に出向くことが殆どないので、その肌のきめ細やかさや美しさは、ことベグニオンの貴族や高官の間では語り草になっているのだ。
「今宵は特別かのガリアより取り寄せた、最高品質のモノでございます」
この場を支配しているであろう黒猫の半獣が、懐から何やら取り出して客人たちに渡してゆく。最後に、ペレアスも傍近くにいた半獣奴隷から、正体不明の粉末状の物を有無を言わさず嗅がされた。
それを吸い込んだとたん、意識がふわふわとしてきて、下から這い上がる快楽によく似たものが背筋を貫く。
徐々に身体が火照り、ぷっくりと大きく膨れた乳首が薄絹を持ち上げた。
チャリ、と乳首と乳首を繋ぐ鎖が音を立てる。
当然ペレアスの性器も、殆ど用をなしていない下着から顔を出し、透明なよだれを垂らしていた。
全身が周囲を照らす怪しげな魔道灯の薄い光に照らし出され、艶やかに吹き出す汗を映しだし、徐々に荒くなる呼気は熱をもってきた――これは媚薬だ、しかも強力な。
実際触ってもいないというのに、ペレアスの乳首同士を繋ぐ鎖が震え、根元を抑えられている性器はふるふると耐え切れないように勃ちあがり、湧き上がる熱と共に下腹部をどんどんと重たくしていた。
ペレアスは四つん這いの獣のような姿勢のまま、透明な汁を寝台に垂らしながら四肢を震わせ、小さく甘い吐息を吐き出た。
尻たぶの奥にある窄まりも、与えられた媚薬や度重なる凌辱により女性器のようにぱっくりと縦に割れ、はくはくと淫らに開閉を繰り返している。
「ほほ、今宵はまた、上物ですな」
「これは、なんとまあ……そそりますね、堪りませんなぁ」
「北方デイン人の性奴隷など、珍しい……よく手に入れられたものだ」
「流石です。今宵の為に大枚をはたいた甲斐があったというもの」
その中でも際立って肥えた男が、赤黒く勃起した凶器ともいえるような性器を自らの手で扱きながら、ゆったりと近づいてきた。
「今宵は、私が先陣を切らせていただきます」
すると周囲の客人たちはひとしきりざわつくが、まるで歓談でもするかのように次々と言葉をつづけた。
「まあ、仕方あるまい。事前の約束だからな」
「まったく、卿も好き者よ」
「どの口が言うのやら。貴殿のイチモツは、今か今かとよだれを垂らしているではないか」
客人たちの戯言を右から左に流しながら、ペレアスはこれから始まる拷問のような時間のことを考え胎に力を込めた。
傍若無人な彼らは、当然だが自らの欲を吐き出すことしか考えていない。
最初にペレアスを犯す権利を得ていたらしい肥えた男は、ペレアスの細い腰に太い指を絡めるや否や、前戯も慣らしもなく勢いのままに固く熱く勃起した一物をぶち込んで来た。
「ぁ、あ、あ、ぁぁ、ぁああ、ああああああああ!!」
思わず、口から甲高い悲鳴が口から迸る。
「は、は……よい、よい締まりだ……これだから男はやめられぬのだよ……」
「あぁ、あ、あ、あっ、あぁあ!」
「そなたは見目も麗しいな。男になりきらぬ年頃の醸し出す色香も十分にある……なにより、その深海を映したような深い瞳が気に入った。その色が絶望に染まるのも、よいぞ、よい、実によい。男膣の具合も今まで経験した中では最上級の名器だ。我が館に連れ帰り、飼いたくなってしまうわ」
男の身勝手で乱暴な抽出は、言葉の間中続いていた。
「ぁ、あ、は、ぁっ、んっ、んぁっ、ぁぁんっ」
「ははっ、乳首がこんなにも大きく勃起して、まるで女ではないか、ならばここにあるのは何かな?」
「ぁあぁぁああーっや、ぅやっ、やめっ、あぁっ、おっ、あっ!」
突然、無遠慮に勃起している性器を掴まれ、しかし根本は縛られているため快楽の逃しようがない苦痛に、ペレアスは悲鳴をあげる。
パン、パン、と肉同士がぶつかり合う音が広い空間にこだまし、ペレアスの細い上肢はその都度ゆられ、顎ががくがくと上下して、湧き上がる汗が飛び散る。薄い胸板には不釣り合いなほどにつんと勃起した乳輪と乳首が薄明りに照らされてやたらと目立ち、音を立てる鎖が不規則に揺れる様とそこから汗が飛び散るさまがまるで母乳が噴き出るように見えて観衆の欲を更にそそった。
「はぁ、あ、……ぁ、ぁああっ!」
「よいっ、いいっ、いいぞっ、……はっ、はは……それ、わしの子を孕むがよい……!」
男はペレアスの腰を乱暴に揺さぶりながら、ぐ、ぐ、ぐ、と己の物をねじ込むように動き、ペレアスの最奥へと侵入する。
「……かはっ……ぁ……ぁあああっ……!!」
ごちゅ、音がしてはならない箇所からとんでもない音がして、ペレアスの意識が一瞬飛ぶ。
その瞬間に男は大量にペレアスの中に精を吐き出して、更に蓋をするようにぐりぐりと腰を動かし、まるで子種を植え付けるような真似をするのだった。
「ぁ、ぁ……ぁ……」
弱々しく崩れ落ちそうになるペレアスの腰をつかみ、男は飽きることなく更なる抽出を続ける。己の吐き出した精を零すことを赦さぬとばかりに、何度も、何度も、繰り返しペレアスの胎内に精を吐き出した。
「んぁっ。ぁぁあっ、ひぁっ、やぁっ、ぁんっ!」
「お、ぉお……何ともそそる声ではないか……」
反射的に漏れる嬌声に我慢しきれなくなったのか、客人の中から小柄な老人がいそいそと進み出て、ペレアスの髪を乱暴に掴むと、べちんとその白い頬に性器を押し付けてきた。据えた汚物のような臭いのはずなのだが、媚薬の効能だろうか、ペレアスには欲を刺激される匂いに感じられ、下肢が、全身が、ずくりと重たく、そして熱くなる。
「ほほ、欲しそうな顔をしおって……愛いのう、よいよい、そなたの好きなものをくれてやろうか」
言いながら老人は、己の物をペレアスの薄く空いている唇に遠慮なく突っ込んできた。
「んっ……ぐ、………ぁ」
言葉にならない音が漏れて、ペレアスの目じりから生理的な涙が零れ落ちた。口の中は老人の勃起したモノでいっぱいになり、後ろは相変わらず好き勝手に動く男に貫かれっぱなしだ。
苦しい。苦しい。にがい。まずい。吐き出したい。吐き戻したい。
そんなペレアスの願いは、叶うことはない。
「おやおや……順番は守っていただきませんと」
「よいでしょう、卿は後ろを使って思う存分犯してらっしゃるではないですか」
「こちらが終わったら口も、と思っていたのですがなぁ」
厭味たらしく言ってはいるものの、その腰は動き続けて、ペレアスの胎内を犯し続けている。
ふ、と太った男が息を込めると、ペレアスの胎内で男のモノが大きく脈動し、ひときわ大きさを増した。ぎちぎちと嫌な音がする。口腔内を塞ぐ質量も増していた。ぺちぺちと老人の睾丸が頬を叩き、そこから漂う雄の臭いが刺激と快楽を増幅させる。
そして次の瞬間、再び太った男が射精すると、ほぼ同じく口腔内にも老人の白濁が吐き出された。
たっぷりの白濁に前も後も塗れて、ペレアスは脱力してしまう。
しかし二人ともまだ足らないのか、仮面の奥に欲をぎらつかせながらにやにやとわらうと、前後を交代し、今度は老人がペレアスの後ろを犯す番だった。
太った男は興を変えたのか、乳首にまだ萎えていない性器をこすりつけて扱きだした。
「女の胸のようにはいかんが、なかなかこれはこれでよい刺激になるな。もどかしくもあるが、熟れた乳首が当たると、それなりにそそるではないか。男でこれ程のものはなかなかいない。ルカン殿、やはり売ってはくれませんか」
「申し訳ありません。彼は特別でございますゆえに……いくら積まれても、首を縦には振れません」
見れば、そういうルカンも己の逸物を勃起させ、ペレアスの痴態を見ながら己の手で扱いている。中には先ほどまぐわっていた女と交合しているものもいるし、これだけ広いというのに、空間の空気はひどく重たく甘く淀んでいた。
「そうか……残念だ。では、この貴重な機会を無駄に過ごすわけにはいかんな」
そう言って男はペレアスの半開きの唇に、性器を無理やりねじ込んでくる。歯が当たらないようにするのが精いっぱいのあまりの質量に、ペレアスは目を白黒させながら受け止めるのだが、男の太くて長い性器はペレアスの喉奥を突き、受け止めることが叶わずえづいてしまう。それにも構わずに、男は乱暴な抽出でペレアスの口腔内を犯す。
無論、後ろも老人が必死に腰を振りながら、媚肉と化した男膣を犯していた。前立腺を掠めるたびに快楽がぞわりとかけあがり、しかし欲を発するには前の性器は根元が縛られており叶わない。
仕方なく、ペレアスは自ら腰を善いところにあたるように動かすのだが、それが老人の欲に火をつけたのか、彼はペレアスの双丘の薄い肉を揉みしだきながら腰を動かしだした。これ以上の刺激には堪えられないし、口腔内は規格外の性器でどうにもならず、苦しくて仕方がない。逃げ場のないこの快楽と苦しみから、ペレアスは涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら、嬌声を上げることもできずに、ただただナカで達するしかなかった。
そんな交わりを客人を変えながら、前からも後ろからも、時には同時に犯されることを何度も繰り返し経て、ようやく頃合いは朝方なのだろうか。カーテンが閉められた隙間からうっすらと光が漏れている。
ペレアスは、身体中のどこもかしこも白濁まみれになって、寝台へと横たわっていた。
もはや動くことすら疎ましく、身体が重たい。いつもより気怠さがあるのは、嗅がされた薬の所為だろう。いまだに熱を持つ乳首は、愛撫というには乱暴な扱いに、真っ赤に晴れ上がり、じくじくと痛んでいた。それは下肢も同様で、力なく放り出されている太ももには散々凌辱や痛めつけられた跡が残り、完全に萎えた性器付近にも、それは多く残されていた。これが己の身体かと思うとそれだけでも絶望するが、そもそもこの事態を招いたのも己自身の愚かさなのだから、誰かを責めるわけにもいかない。ペレアスはただ顔を俯かせて唇を強く噛むしかなかった。
「さて、流石に一国の王がこのように汚れや疵だらけでは人前には出られますまい。まして陛下の御母堂は聊か……過保護でいらっしゃいますからな」
頃合いと見たのか癒しの聖杖を持ち出して、ルカンはペレアスの傷をきれいに癒していく。その淡くむず痒い感覚すら疼きを覚え、ペレアスは小さく呻いた。
治癒が終わると、ルカンは慣れた手つきで丁寧にペレアスの身体を拭いていった。だが、その手つきによからぬ欲が混ざっているのは、常の事だ。
「ぁ、はァ……」
「おやおや、折角癒してさしあげたというのに、兆してしまったのですかな?随分と欲張りな方だ」
やわやわと陰嚢を揉みしだかれ、反応しかかっている竿を直にぐちゅぐちゅと濡れた音を立てながら触れられ、胸元に伸びた指先は乳輪や乳首にもどかしい愛撫を施す。そこからピリリとした痛みと快楽が同時に押し寄せて、下肢から伝わる刺激による甘い快楽にたまらなくなり、ペレアスは腰を上げて懇願した。
「ル、ルカン殿……おや、め……くださ、……ん、ぁっ」
ルカンの手がペレアスの芯を軽く握っただけで、ペレアスは達してしまう。
あからさまに痩身を震わせながら、たぱたぱと薄まった白濁が飛び散り、ペレアスは自己嫌悪の波に呑まれ、口惜しく情けなくて涙を流していた。
「おや、こちらも物欲しそうにしておりますなあ」
ぐちゅ、と濡れた音と共に、秘所に図太い指が遠慮なく入り込む。
「ぁあんっ」
胎内に残っている数多の客人たちの粘性のある精液が、とぼりとぼりと零れ落ちる横から、質量のある肉を差し込まれる。真っ赤に熟れて肉が捲れるほどになっている秘裂を、ゆったりとルカンの指がなぞり白濁を塗りたくっていく。
その感触ですら快楽を呼び起こし、胎の奥から熱が迸りそうになり、ペレアスは思わず上体を弓なりに逸らした――それはあふれ出る快楽を逃す為だったのだが、ルカンにまさぐられている胸元に刺激を与えることになり、逆効果だった。明らかに意図をもってルカンはペレアスの熟れた乳首を指で思い切り抓ると、そこから強烈な快楽が伝わる。
「は、ぁ……ゃ、だ……っ」
一度欲を吐き出した性器は、勃ちあがったまま行き場のない快楽を現すように、透明なとろとろとしたものをだらしなく垂れ流して、シーツに染みを作る。その無様さに再び涙が零れてくるのを、抑えられなかった。
「こちらもすっかり性器ですな……こんなにも指を貪欲に飲み込んで、締め付けてきておりますぞ……」
ルカンは更に指を二本、三本と容赦なく増やし、遠慮なく侵入させては、ぐいぐいと乱暴に動かした。
「ひゃ、ぁ、……ぁあ!」
その都度、胎内の白濁がペレアスの後孔から零れ落ち、太ももを穢し、滴ってゆく。
ルカンはいよいよ四本目の指を――親指以外をぐい、と侵入させて、乱雑に前立腺を刺激した。相変わらず乳首も抓るように断続的に力を込められるものだから、ペレアスは甘イキを繰り返し、びくびくと肢体を動かしながら、快楽の波をどうにか押しやろうとしていたが、うっすらと残っている媚薬の香りや効果で抗うことは出来ない。
「ぁぁ、あ、ああ、ああああああ!」
脳裏にちかちかと真っ白なものがぶわと広がり光がまたたき、射精することなく達してしまった。
「おや……ナカに入れてもいないのに、指と胸への刺激だけで達されましたか。陛下もいよいよ好きモノになってまいりましたなあ。これならば今宵は逸物を用意してさしあげましょうか」
言葉を終えると、ルカンは後孔から指を一気に抜き去る。
その余韻でもペレアスは軽く達してしまい、次の瞬間何の前触れもなくぶち込まれた、ルカンの熱望のような一物に、強烈な衝撃と共に音だけで大きく息を吐きだした。
身体がびくりとしなり、快楽の大きな波が押し寄せる。ルカンは軽く何度か腰を動かしてから、ペレアスの最奥を一気に貫いてたっぷりと精を吐き出した。
「安心なさい。デインに帰る前にはきれいにしてさしあげますよ……その、女の膣のように精を欲する胎内も、すべてをね」
そこで、ペレアスは意識を完全に手放すのだった。